さて、北京飯店に行くと、店には客が3人居た。
皆、色黒なので、タイ人かな〜?と思ったけど、
実際には全員が日本人だった。
日本の週刊誌、エロ雑誌、漫画が山積みになっていたけど、
全部古いので読む気がしなかった。
(メシも正直言って、美味くない)
てっきりタイ人だと思っていた色黒の人が
少年ジャンプを読んでいたので、
日本人だとわかり、話しかけてみた。
すると、
「あ、今日着いたの?へぇ、タイは初めて?!
んー、じゃ、軽く遊びに行こうか?!」
と、夜の盛り場へ連れてってくれた。
当時はあまりタクシーがなかったので、
トゥクトゥクに乗って、まずはパッポンへ。
その夜は朝5時頃まで、ゴーゴー⇒ディスコ と遊んだのだが、
なぜ明け方まで俺を引っぱり回したのか、後でわかった。
ジュライホテルのフロントデスクに、
人呼んで「伊東四朗」というタイ人が働いていた。
初めての宿泊客や、胡散臭い客が泊まりに来たら
警察に知らせるのが伊東四朗の習慣だった。
警察がガサ入れしに来て、宿泊客の持ち物から
ガンジャなどのドラッグ類が出て来たら、
伊東四朗は密告報奨金としていくらか受け取れるシステムだったのだ。
俺は元々ドラッグは嫌いだし、
ドラッグで廃人になった友人を何人も見てきたので、
ヤル習慣もないし、持ち歩いてもいなかったけどね。
ただ、警察はいつも明け方近くの朝4〜5時頃を襲って来るので、
それだけでも大変な迷惑だ。
だから少なくとも初日は徹夜で遊びまくる方がいいワケだ。
(先輩!その節はありがとうございました!
お蔭で警察に寝込みを襲われる事もなく無事でした!)
とにかくそんなわけで、
翌朝は10時か11時だったか・・・目を覚ました。
ホテル入口にBという女がやっているジューススタンドで
ストブリバン(イチゴシェイク)を飲んでいると、
昨夜の東北地方出身の2人が現れた。
(この2人のうちの片割れが、<プライバシーに配慮して削除>
以下、Kさんと呼ぶ)
そこで3人一緒にシェイクを飲みながら、
ウダウダと話をしていて、
「じゃ、暑くなってきた事だし、
そろそろ涼みに行こうか〜!」
とKさんがつぶやいた時に、
見るからにインテリ風の元サラリーマンといった感じの人が
「じゃ、ボクも一緒に・・・」
と、近付いて来た。(以下、Sさんと呼ぶ)
プライバシーに配慮して以下、原文から一部削除
つづく・・・